・二本で普通車～ミニバンを2台または2度施工可能。

・三本で大型車から1BOX車を2台または2度施工可能です。

とのことです。CX-3は割とコンパクトなので1本にするか迷いましたが、一応普通車なので2本入りにしました。
結果的にはボディ＋ホイールへの2回施工で1/2瓶程度余りました。慣れれば1本での施工も可能かもしれませんが、初めての方は塗りすぎて多めに使用してしまうと思われるので、やはり、2回施工するなら2瓶の方が無難です（コンパクトカーでも2瓶の方が安心だと思います。余れば3回やればいいわけですし）。

AQUADROP GLASS COAT PREMIUMの製品評価・レビュー

総合評価：★★★★
仕上がり：★★★★★
施工性　：★★★
経済性　：★★★★★
耐久性　：要検証

まず特筆すべきは、経済性が非常に高いということです。ハイブリッドナノガラスや、同じガラス硬化系のピカピカレイン等と比べて約半額の価格で、十分な仕上がりが得られます（ハイブリッドナノガラスと比べて同等以上）。

耐久性は今のところ不明ですが、ガラス硬化系とのことで、（撥水効果は無くなっても）光沢はかなり長持ちすることが期待できます。仮に半年程度しか持たなかったとしても、この価格なら何の問題もないです。

若干気になったのが施工性。Amazonや楽天等のレビューでも、全体的には「施工しやすい」とのコメントが多かったのですが、個人的には「思ったより大変だった」という印象です。
すぐに拭き取らないと拭きムラになるということで、十分に注意して施工しましたが、それでも拭きムラがでてしまいました。

とはいえ、拭きムラができてもリカバリーは可能ですし（詳細後述）、コストパフォーマンスを考えれば非常に優れたコーティング剤であると感じました。

AQUADROP GLASS COAT PREMIUMの施工体験記

他の方が書かれていることを書いても価値がないので、私がいろいろ調べても分からなかったことを中心に書いていきたいと思います。

販売元の施工マニュアルによると、
・洗車後、下地処理を行った上で施工すること
・施工後2時間以内には絶対に濡らさないようにし、その後48時間は出来る限り濡らさないようにすること
・コーティング剤は薄く塗り延ばし、即座に拭き取ること
と書かれています。

今回、これを破った時にどうなったのかについて、検証した結果を書いてみます。
なお、私は、自分の責任と判断においてこれを破りましたが、何らかの条件の違いにより、私のケースとは異なる結果となる可能性もあります。
この記事はあくまで1ユーザーの体験記であることを理解したうえで、最終的にこの製品をご利用になる際は、ご自身の責任・判断で施工を行って頂きますようよろしくお願い致します。

１．洗車できないときはどうしたらいいのか？

我が家では外部に駐車場を借りており、駐車場での洗車はできません。かといって、洗車場に車を持ち込み、そこで洗車後コーティングするのも恥ずかしい・・・ということで、洗車せずに施工できないかを考えました。

新車とはいえ、車は生産後、工場→架装工場→ディーラーと輸送されてきます。この間、雨風にも吹かれますし、汚れも付いてしまいます。
一応、納車前にはディーラーで洗車してくれますが、いつ洗車したのか、どのような洗車剤が使われたのか、油分がきちんと落ちているのかも分かりません。このため、何もせずにコーティングするというのはやはり止めておいた方がいいでしょう。

そこでどうするか。私は市販のメンテナンスクロスとシリコンオフを使うことにしました。私が使用したのは以下の商品です。

上記商品はコーティング車専用と書かれていますが、成分を見ると、コンパウンド、ワックスおよびコーティング保護成分が入っていないようでしたのでこれにしました。これらの成分が入っていると、ボディーに余計な成分がが付いてしまい、コーティングが上手く乗りません。
因みにSoft99のフクピカ等は、コーティング車専用クロスでも、撥水剤、光沢剤、洗浄剤等が入っているようですので気をつけて下さい。

２．雨に濡れたらどうなるのか？

私は週末しか施工できず、翌週も天気がいいか分かりませんでしたので、降水確率50％の中、雨が降らないことを祈って施工をしてみました。
残念ながら、その後雨が降ってしまい、ボディ全体が2回目の施工から4時間程度、一部の拭きムラ対策をした箇所については1時間程度で雨に濡れてしまいました。

しかしながら、結果的には、ムラも出来ていないほか、光沢もちゃんとあり、撥水もしています。耐久性に問題が出てくるかもしれないですが、今のところ何の問題もないです。

３．拭きムラが出たときの対策は？

施工しているときには見えないのですが、後でみると拭きムラ（白く濁って毛羽立っているような状態、光沢が無い）がところどころ出てきます。マニュアルに則って、50cm四方を塗っては拭き取りを繰り返し、かなり慎重にやったつもりでしたがダメでした。
二人がかりで塗りながら拭く、ということをやらないと完全に拭きムラを出さずに施工することは難しいのではないかと思います。

私はこの対策として、施工後2時間後にコーティングの様子を見て、ムラがある部分には、再度コーティング剤を塗った上でタオルで強めに擦ってみました。そうすると、毛羽立った部分が徐々になくなり、光沢が戻りました。硬化前だったので、毛羽立った部分が上手く剥がれたのでしょう。念のため、再度、薄くコーティング剤を塗って仕上げ拭きしておきました。

※完全硬化した後だとこの対策は効果がないかもしれません。

その他施工時のコツ等

コーティング剤はかなり伸びます。マニュアルには瓶を上に向けたまま、瓶の口にスポンジを押し当てて瓶を一振りするだけで十分と書かれており、確かにこれで十分な量の液がスポンジに付きます。
ただし、個人的にはこれでも付着する液の量が多いのではないかと思いました。50cm四方に塗布→拭き取りを繰り返すのであれば、この半分の量で十分だと思います。瓶の口をセロファンテープ等で半分塞ぐなどして、スポンジに付着する液を減らした方がいい気がします（セロファンテープの隙間から液が漏れないように気をつける必要がありますが）。
基本的にこの液は厚く塗っても弊害しかないので、「薄く塗って拭く」を地道に繰り返して下さい。