先日、
CX-3搭載の国産マツコネを使用した感想という記事を書きました。今回はその続報です。自車位置の捕捉、再起動・フリーズはないか、ルート引きがおかしくないかについて、300km走行時点での感想を書いてみます。
自車位置の捕捉
引き続き、大きな問題はないとの感想に変わりはないです。前車のナビでは、ジャイロ+マップマッチングによる自律航法を重視するあまり、一度自車位置を見失うと、長い間修正されずに困るということが多々ありましたが、国産マツコネナビはGPS情報が優先されている印象で、自車位置がずれてもすぐに正しい位置に戻ります。
前回の記事を読まれた方は「(そもそも)自車位置ずれないって言ってなかった?」という疑問を持たれたかもしれません。これはある程度乗って気付いたのですが、発進直後は自車位置がそれなりの確率でズレます。
エンジンをかけて、ナビが起動するまでに10秒程度かかるのですが、どうやらこの間はナビが自車位置の捕捉・修正を行っていないようです。このため、ナビが起動する前に車の向きを大きく変えたりすると、自車位置がズレてしまいます。
ただし、上述のとおり、ナビ起動後は、すぐにGPSを掴んで正しい位置に戻るので、特段問題を感じたことはありません(慣れない土地で、発進後すぐに正しい自車位置を捕捉する必要がある場合は、ナビが起動してから車を動かすと良いです)。
因みに首都高、高速での合流・分岐、大きなジャンクション等を含めて、走行中に自車位置がずれたことはでも今のところ経験していません。
よくよく調べてみると、国産マツコネは横滑り防止等用のヨーセンサーをジャイロ代わりに使用しているだけでなく、CAN情報を用いて勾配の情報を得ているようです。当然車速の情報も取得していますので、下手なポータブルナビよりは高精度に自車位置を取得できると思われます(実際に実家のポータブルナビ<ゴリラ>、メモリーナビ<ちょっと古い彩速ナビ>よりは高精度な印象です)。
再起動・フリーズ
NNGナビと比べてCPU負荷が小さくなっているからでしょうか。引き続き再起動・フリーズは一度も発生していません。
ルート引き
上記ポータブルナビ、メモリーナビと比較しておかしいと思うようなルートを引かれたことは皆無です。
ただし、渋滞考慮ルート探索・リルートが効かないせいか、以前よりも渋滞に巻き込まれやすくなったかな、という気がします。
このマツコネナビにはBluetooth通信によるリアルタイムプローブ機能がないので、VICS情報を受信できる純正DSRC車載器を付けていないと渋滞考慮ルート探索ができません。
これでどれだけの精度で渋滞を回避したルートを示してくれるのか分かりませんし、そもそも一般道で意味があるのか?という気はしますが、気持ち的に、DSRC車載器が無いと渋滞考慮ルートが使えないというのは残念ですね(事前に知ってたらDSRC車載器付けたのに・・・)。
また、NNGナビでは使えたという「迂回路検索機能」がなくなっているのも残念です。NNGナビの説明書をみて、これは便利そうだなと思っていたのですが・・・。
マツダへの提言
ナビゲーションSDカードPLUSが4万円ちょっとということで、仕方ない部分はありますが、実質的に他に選択肢がないシステムを提供する以上、消費者が「積極的にマツコネを選びたい」というレベルまで品質を上げることを目指してマツダには頑張ってほしいです(この点、ホンダのインターナビは純正ナビとして非常に良くやっていると思います)。
まずは、(大きな問題ではありませんが)発進時の自車位置捕捉問題を早々に解決し、渋滞考慮ルート探索もどうにかしてほしいと思います。Bluetooth経由で渋滞情報を取得するなど、やり方はいくらでもあると思います。
あとは、サイバーナビの「一度通った場所を道として認識する機能」も羨ましいなぁと思います。