MC前のCX-3にDE精密過給制御を適用できるかについてこれまで情報収集をしてきました。
最終的には自分ができてからご報告したいのですが、次の点検は4月のリコール対応の時期になると思われるので、現状について改めてまとめておきたいと思います。
これまでの経緯まとめ
これまでの経緯については以下の通りです。この後に経緯を踏まえて分かった事実をまとめていますので、経緯は興味のある方のみご覧ください。
MC前CX-3にDE精密過給制御は適用できるか?MC前CX-3にDE精密過給制御は適用できるか?(続報)MC前CX-3にDE精密過給制御は適用できるか?(第3報)MC前CX-3にDE精密過給制御は適用できるか?(第4報、現状のまとめ)
マツダCX-3のPCMリプログラミング
DE精密過給制御をMC前モデルに適用することは可能か
これまでのコールセンターとのやりとりの中で、
・DE精密過給制御はソフトウェアによるもの
・CX-3のMC前後ではPCM(エンジンコンピュータ)の品番は変わっていない
ことが判明しています。つまり、技術的にはMC前モデルにMC後のソフトウェアを導入することで、結果的にDE精密過給制御を適用できる可能性が高いことが分かっていました。
デミオ、CX-3での適用事例
そして、実際にPCMリプロの実施事例が出てきました。デミオについては、ディーラーから「DE精密過給制御」反映後のリプロであると言われたとの情報が出てきています。
kakaku.comデミオ口コミ掲示板「初年度モデルのDE精密過給化」CX-3についてはディーラーから「DE精密過給制御」反映後との説明はないようですが、時期や乗車後の感想を踏まえると、反映後のものと考えて間違いないでしょう(ハードが同じにもかかわらずわざわざ旧モデルと新モデルのプログラムを作り分けるとは考えにくい)。
kotaro2002さんのブログoityann cx-3さんのブログ
読者の方からもコメントで報告を頂きました。どうもありがとうございます。
本日別件でディーラーに行った際にPCMリプログラミングを打診したところ、新しいプログラムがあるとの事で書き換えてもらいました。 基本的に要望がなければ行わない…ようなニュアンスでした。 結果、年次改良後のものと同じかは判りませんがすごく良いです。 低回転でのモワッと感はなくタービンの過給範囲も変わりました。 サービスの方との話の感じでマツダ側も試行錯誤しているように思えました。
これらを踏まえたディーラーとの交渉
私も先日一年点検を行った際、ディーラーにPCMプログラムの更新有無を確認しました。このときは、「不具合対応のための更新プログラムはあるが、DE精密過給制御適用を目的としたものはない」、「不具合がなければリプロはおすすめしない」とのことでした。
今後もDE精密過給制御適用を目的とした更新プログラムが出るとは考えにくいので、DE精密過給制御の適用(MC後のエンジンプログラム適用)を図るためには、こちらから敢えてお願い(仮にフィーリングが悪化しても文句を言わないなど)をする必要があると思われます。
私は、現状でもさして不満がないこと、DE精密過給適用後の個体に試乗できておらずフィーリングがどう変わるかイメージできていないため、1年点検時のリプロをお願いするのは見送りました。
しかしながら、上記感想などをみると、ちょっと試してみたくはなりますね。次の点検までには試乗車が配備されて、新旧モデルの乗り比べができるようになっていると思うので、楽しみに待ちたいと思います。
ディーラーとの交渉のコツ
DE精密過給制御の適用を希望される方は、以下の点に注意してお願いをされるとよいのかなと思います。ただし、ディーラーとしては手間がかかるわけですし、ディーラーの判断によっては「絶対に適用は無理」と言われることもあると思うので、それを十分に理解したうえでお願いしてみてください。
ポイントは、
・更新プログラムの存在をディーラーに認めさせる
・後で「元に戻して」なんて絶対に言わないと伝える
ことかなと思います。
ディーラーによっては「更新プログラムそのものが存在しない」と説明してくることがあるようですが、そのときは、「ネット上でリプロされている事例があり、プログラムは存在するようだ」と聞いてみてください。それでも無いと言い張るようなディーラーとは今後のお付き合いを考えたほうがいいかもしれません。まあ、ディーラーも「そんな客いらん」というスタンスなのでしょうが。
これで無理なら、ディーラーを変えるか不謹慎ですがエンジンが不調になってリプロが必要な状況に陥ってくれるのを祈るしかないですね・・・。
それにしても、マツダはソフトウェアアップデートのみ最新のエンジン制御を適用できる(実際に事例が出ている)というのに、なぜそれをアピールしないのでしょうかね。PCMリプロはマツコネのアップデートより短い時間で済むようですし、希望者のみ対応する、と言う形であればコストよりメリットの方が大きいと思うのですが。
ディーラーによると型式認証を取り直すことが必要とのことなので、「組織的にそのコスト(1件42万円らしい)を払ってでも対応する」という判断ができないということなのかもしれません。
少しCM減らしてでも希望者には最新のプログラムにできます!と言った方がマツダへの好感度は上がると思うんですけどね。
まぁ、何かしらのリコール、サービスキャンペーンとの合わせ技でやるつもりなのかもしれません。