マツダ関連のキーワードでリアルタイム検索していると、最近アテンザディーゼルのカーボンの堆積が話題になっているようです。
話題になったきっかけは、民間整備業者のブログでEGR(排気再循環装置)周りが煤まみれになったアテンザディーゼル(6万km走行)を整備する様子が写真付きでアップされたことの様で、確かにブログの画像を見ると結構煤が付いてるなぁという印象を受けました。
そのブログによるとディーゼルエンジンはどれも煤がつくのは仕方ないこと、新車時と比べれば加速性能などが落ちているかもしれないが未処置でも十分な性能があること、が書かれていましたが、それでも自分の車は長く綺麗に乗りたいもの。CX-3およびデミオでも同じようなことが起こるのか、調べてみました。
まず、アテンザディーゼルで煤がEGRに付着する原因をみると、
・EGRにはDPF(排気ガスから煤を取り除くフィルター)を通っていない排気ガスが循環している
・これが冷えた吸気と混じったりEGR内の気流が悪い場所に滞留したりすると煤が堆積する
・更に、SKYACTIV-D 2.2Lは吸気センサーがEGR側についているのでここにもカーボンが堆積し、定期的な清掃が必要
とのことです。基本的にはCX-3、デミオに搭載されているSKYACTIV-D 1.5Lも似たような構造なので同じようなことが起こることは想像できますが、実は2.2Dとの構造上の違いが何点かあります。
①2.2DのEGRはDPF通過前の排気のみを循環させているが1.5DはDPF通過後の排気(ロープレッシャーEGR)を併用
→EGRで再循環する排気のうち一部はDPF通過後(煤が取り除かれたもの)なので、2.2Dより煤が付きにくいと考えられる。
②2.2Dのインタークーラーは空冷式だが1.5Dは水冷式
→より効率的に(流路を短くして)冷却できる水冷式を採用することで排気の滞留を防ぐことができる?(排気が直接流れていないハイプレッシャー側で効果があるかは不明、制御性能が上がることで排気の冷えすぎを防ぐ効果は期待できるかも)
③2.2Dの吸気センサーはEGR側についているが1.5Dはハイプレッシャー側のインタークーラーボックス近く(排気は通らない)に設置
→吸気センサーに煤の付着はまずあり得ない。どこかにデミオの吸気センサー画像が出ていましたがとても綺麗でした。
①、②は元々煤対策で行われたものではないですが、結果的には煤対策に繋がりそうです。
多少不安は残りますが、着実に設計上改善が進んでいますし、我が家の使い方であれば手放すまでに問題が起こることは無さそうかなと思いました。どうしても不安であれば延長保証もありますしね。
間違い、あるいは補足等ありましたらコメント等でお知らせ頂ければと思います。