次期マツダ3(アクセラ後継)の情報が徐々に出てきています。
気になるのは、
・スカイアクティブXの燃費はディーゼルと同等
・価格は2.2Lディーゼル並み
という点。
燃料単価はディーゼルエンジンより高いのに価格、燃費が同じでは全く魅力がありません。そもそも低コストで作れるというのがSkyactiv-Xの売りだったのでは?
初代CX-5があそこまで売れたのは、「ハイブリッドより力強い走りで低燃費、なのに低コストで作れるから安い。」というストーリーが消費者に響いたからだと思います。当時の広報、販売現場ではそういう説明が行われていたように思いますが、現行アクセラディーゼルが出たあたりから売り方が変わってしまいました。
その後、調子に乗って「ライバル車以上の価格」に引き上げてしまった結果、国内販売が伸び悩んでしまいました。「品質は上げつつも、価格はライバル車と同等かそれ以下」という戦略を取れていれば、CX-5、アテンザが出始めた頃のマツダの勢いが維持できていたのではないかなと思います。
話はSkyactiv-Xに戻ります。これまでの報道等から消費者が期待しているものは「ガソリンエンジン+ほんの少しのコストアップで燃費、性能の向上が図れる」という物であるように思います。
ところが出てこようとしているものは「価格はディーゼルエンジン並み、燃料コストはディーゼルに劣る」エンジン。一部のディーゼル嫌いの人には売れるかもしれません、ハイブリッド、ディーゼルに続いてシェアを大きく伸ばすことは難しいと思わざるを得ません。
私がマツダの売上や販売戦略についてとやかく言っても仕方ないのですが、このままだとSkyactiv-Xの国内販売はこけるのではないかと思います。私の考えが浅はかだったと外れることを期待していますが。